可視化ソフト Visualizer シリーズ共通マニュアル
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PHIダイアログボックス

このダイアログから読み込みが可能なファイルは、次の2種類です。

・流体解析ソフトPHOENICSの直交座標系での計算結果ファイルのPHIファイル
・弊社独自のファイルフォーマットであるシンプルPHI形式のファイル(詳細はこちら

どちらも拡張子は*.phiです。

【注意】
PHOENICSのphiファイルを読み込んだ場合は、X、Y、Z、XVEL、YVEL、ZVEL、Velocityという変数が自動的に作成されます。これらはそれぞれ、格子中心のx座標、y座標、z座標、x方向速度成分、y方向速度成分、z方向速度成分、XVEL,YVEL,ZVELの速度の大きさ、です。


入力モード

可視化したいデータが定常計算(ファイルが1つ)の場合はを定常を、非定常計算(ファイルが複数)の場合は非定常を選択してください。



非定常データの設定

ファイルの頭文字

読み込みたいファイルの頭文字を入力します。

注意:非定常計算結果は、M1,M2,M3,M4........のように頭文字+数字である必要があります。


出力頻度

非定常計算の結果ファイルが、M1,M2,M3,M4........のよう場合は1と入力します。M2,M4,M6,M8........のよう場合は2と入力します。

開始ステップナンバー

非定常計算の結果ファイルが、M1,M2,M3,M4........のよう場合は1と入力します。M3,M6,M9........のよう場合は3と入力します。


終了ステップナンバー

非定常計算の結果ファイルが、M1,M2,M3,M4.......m10.のよう場合は10と入力します。M3,M6,M9.......m30のよう場合は30と入力します。

 

 

シンプルPHIのフォーマット

シンプルPHI(SPHI)は、弊社独自のファイルフォーマットでアスキー形式のデータです。
1行につき1レコードの出力フォーマットなので非常に手軽に作ることができます。


直交座標系用

直交座標系用のシンプルPHIのフォーマットを便宜上C++を使った表現で下表にまとめます。


整理番号
出力内容
説明
1

#include<fstream>
using namespace std;

ofstream fout("sample.sphi");
fout<< "SIMPLE_PHI_CARTESIAN_VERSION_1"<<endl;

直交座標用の固定のヘッダーで文字列。

2 fout << nx <<endl; x方向の格子分割数で整数。
3 for(i= 0 ; i<nx ; i++) fout << xp[i]<<endl;

x方向の格子中心点のx座標で実数。
4 fout << ny <<endl; y方向の格子分割数で整数。
5 for(i= 0 ; i<ny ; i++) fout << yp[i] <<endl; y方向の格子中心点のy座標で実数。
6 fout << nz <<endl; z方向の格子分割数で整数。
7 for(i= 0 ; i<nz ; i++) fout << zp[i] <<endl; z方向の格子中心点のz座標で実数。
8
fout<< nvar<<endl;//変数の総数
for(i=0;i<nvar;i++){
 fout << varname[i] <<endl;//変数名で文字列
}
数値データの変数の総数(整数)と変数名(文字列)の出力です。

■注意:予約変数名
ご自分の数値データの変数で、次の内容に該当するものは、次の名前に変更してください。

・速度ベクトルを表す変数名はXVEL,YVEL,ZVELです。
・流体と固体を区別するために利用可能な変数名はPRPSです。100以上を固体として認識し、100未満を流体として認識します。
9 for(ivar=0;ivar<nvar;ivar++)
{//変数ループ
 for(iz=0;iz<nz;iz++)
  {//z方向の格子ループ
  for(ix=0;ix<nx;ix++)
   {//x方向の格子ループ
   for(iy=0;iy<ny;iy++)
   {//y方向の格子ループ
    fout << phi[nvar][ix][iy][iz] <<endl;
   }
  }
 }
}
全格子中心点における数値データ(計算結果)の出力で実数。
10 fout<< "0" <<endl;
あるいは
fout<< "1" <<endl;
次のデータ出力の有無を決めるフラグで文字(0か1)
11 fout<< pointnum <<endl;//地点数
for(i=0 ; i<pointnum ; i++){
 fout<< point[i].pname << endl;//地点名で文字列
 fout<< point[i].cood.x << endl;//地点のx座標
 fout<< point[i].cood.y << endl;//地点のy座標
 fout<< point[i].cood.z << endl;//地点のz座標
}
このデータは、上(整理番号10)のフラグが1の時に有効になる出力です。
計算領域内の計測地点をVisualizer Pro内で地点名を明記して表示したい場合などに使います。 計測地点などを表示しておきたい場合などにご利用ください。





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