可視化ソフト Visualizer シリーズ共通マニュアル
トップページ > ファイルメニュー > Simple PHI

Simple PHI(シンプルPHI)

 

ファイルのフォーマット

シンプルPHIは、計測点データの補間値表示用に開発された弊社独自の直交座標系用ファイルフォーマットでアスキー形式のファイルです。 1行につき1レコードの出力フォーマットなので分かりやすく非常に手軽に作ることができます。 以下に直交座標系用のシンプルPHIのフォーマットを便宜上C++を使った表現で下表にまとめます。 なお、変数の宣言は、「説明」列に書かれている型で事前に定義されていると仮定します。


整理番号
出力内容
説明
1

#include <fstream>
using namespace std;

ofstream fout;
fout<< "SIMPLE_PHI_CARTESIAN_VERSION_1"<<endl;

直交座標用の固定のヘッダーで文字列。

2 fout << nx <<endl; x方向の格子分割数で整数。
3 for(i= 0 ; i<nx ; i++) fout << xp[i]<<endl;

x方向の格子中心点のx座標で実数。
4 fout << ny <<endl; y方向の格子分割数で整数。
5 for(i= 0 ; i<ny ; i++) fout << yp[i] <<endl; y方向の格子中心点のy座標で実数。
6 fout << nz <<endl; z方向の格子分割数で整数。
7 for(i= 0 ; i<nz ; i++) fout << zp[i] <<endl; z方向の格子中心点のz座標で実数。
8
fout<< nvar<<endl;//変数の総数
for(i=0;i<nvar;i++){
 fout << varname[i] <<endl;//変数名で文字列
}
数値データの変数の総数(整数)と変数名(文字列)の出力です。

■注意:予約変数名
ご自分の数値データの変数で、次の内容に該当するものは、次の名前に変更してください。

・速度ベクトルを表す変数名はXVEL,YVEL,ZVELです。
・流体と固体を区別するために利用可能な変数名はPRPSです。100以上を固体として認識し、100未満を流体として認識します。
9 for(ivar=0;ivar<nvar;ivar++)
{//変数ループ
 for(iz=0;iz<nz;iz++)
  {//z方向の格子ループ
  for(ix=0;ix<nx;ix++)
   {//x方向の格子ループ
   for(iy=0;iy<ny;iy++)
   {//y方向の格子ループ
    fout << phi[ivar][ix][iy][iz] <<endl;
   }
  }
 }
}
全格子中心点における数値データ(計算結果)の出力で実数。
10 fout<< "0" <<endl;
あるいは
fout<< "1" <<endl;
次のデータ出力の有無を決めるフラグで文字(0か1)
11 fout<< pointnum <<endl;//地点数
for(i=0 ; i<pointnum ; i++){
 fout<< point[i].pname << endl;//地点名で文字列
 fout<< point[i].cood.x << endl;//地点のx座標
 fout<< point[i].cood.y << endl;//地点のy座標
 fout<< point[i].cood.z << endl;//地点のz座標
}
このデータは、上(整理番号10)のフラグが1の時に有効になる出力です。
計算領域内のある地点の地点名を表示したい場合などに使います。計測地点を表示したい場合などにご利用ください。




非定常計算データの読み込みについて

ファイル名の命名規則

ファイル名は、"任意の半角アルファベット" + "半角数字(ステップ数)" + "拡張子(sphi)" としてください。

例:m1.sphi, m2.sphi, m3.sphi, m4.sphi


Copyright(C) 2013 Malloc Code Corporation. All right reserved